ヨシダアグリ

農業はその地の気候に密接に関係しています。私が住んでいる三重県の旧伊勢国にあたるこの地は、温暖ですが雨が多いです。特に夏は九州に台風の進路があっても、太平洋から流れ込む湿った空気で雨。峠を越えたら晴れです。関西にも住んだことがありますが、はっきりと湿度が高いのが実感できます。それだけ水資源には恵まれた地です。

 

私が農業を営むようになったのは、祖母の影響でしょうか。明治生まれ大正育ちの祖母は自宅そばの畑でいろいろな野菜を育てていました。ナス、キュウリ、ダイコンとか基本の野菜だけでなくゴマ、シソ、アズキとかも。これぞ自給自足でした。そこで植物の成長に魅せられてのかもしれません。

スマートフォンや動画サイトで情報が手軽に入る時代になりました。そこで学びながら新品種の野菜を育て、みなさんに驚きを届けたくて農産物直売所に出荷しています。北海道開拓のような空間の開拓はもうできないですが、新しい野菜の開拓。私が始めたことではなく、農家では明治時代からずっと行われています。コメ以外は育てるものが変わっていきます。
 

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